数字が苦手なあなたに手向けの花を

数字、と聞くと
みなさん「どき!」とされるのではないでしょうか?

学生時代に算数や数学に苦手意識を持たれていた方は、
少なからずいらっしゃると思います。

とはいえ経営を語るにあたって、
数字はかかせません。

なぜなら、
経営というのは数字の塊だからです。

売上も、利益も、原価も、経費も。

全ては数字でできていて、
数字を読み切らないと、
自分の会社がどれだけ儲かっていて、
どこまで投資をしたら良いのかや、
経費を抑えた方が良いのかなどの判断ができないからです。


でも・・・

経営の数字なんて
言われたってイメージもつかない、
そもそも、数字苦手だし。。。。

そんな人はたくさんいると思います。


仕方がないですよ
だって、
学校時代だって、そんなに得意ではなかったし
いきなり「数字に強くなれ」なんて言われたって、
どこからやったらいいか、わかりませんもの。

さらに経営の数字って、
義務教育や学校では習うことがないですから。
知らなくって当然です。

でも、そこは大人です。
今更、大声で『知らない!教えて!』とは言いにくいもの。

だから、こっそり勉強してみます。

本を買って読んでみたり、セミナーに行ってみたり。
いろいろなことをして、知ろうと努力します。
とはいえそれは、知識を入れただけのこと。

一所懸命勉強して、
損益分岐点とか、限界利益とか、
難しい単語を覚えたものの、いざ使おうとしたら・・・???

数式は解けるし、
様々な分析指標を出してはみたものの。

はて、この数字たちには一体、
どんな意味があるの・・・???

一所懸命頑張ったのに、
どうしてこんな事態が起こるんでしょう?

— ⭐️ —– ⭐️ —– ⭐️ —

結論から言えば、
知識と実際のイメージがリンクしていないから、なんです。

人間、想像できないことは、
理解できていなのと同じなのです。

少し例を出してみましょう。

    130 ×  2 + 150 × 2 = ??

と数式で言われると、パッと答えは出てきません。
電卓を弾きたくなってしまいます。

ところが、こんな風に言い換えると、どうでしょう??

130円のチョコレート2箱と、
150円のクッキーを2つで、いくら??

きっと瞬時に、頭の中で
チョコレートとクッキーをイメージしながら、
260円+300円と瞬時に暗算して、
560円という答えが出ていると思います。

さらに、キャンディーやケーキが増えても、
金額や個数が変わっても、数字のイメージはできます。

さすがに暗算には限界はあるかもしれませんが、
スーパーに買い物に行った時のことを思い浮かべてみてください。

カゴの中が、大体いくらぐらいになるのか、
想像しながら商品を入れてませんか??

『今日は予算が2000円だから、
 その中で間に合うように買い物をしよう』なんて考えているのに、
カゴの中に5000円分の商品は入れませんよね??

KAの数字も、これと同じです。
自分の持つ資源があって、
その資源をどこにどう使ったら結果が出るか??

与えられた有限なリソースの中で
何をどう配置して、使って、結果を出すのか。

ここで肝となってくるのは、
数字を見て、状態がイメージできるかどうか、です。
これが、先ほどのクッキーとチョコレートの問題というわけです。

そもそも経営には難しい数学なんてありません。
足し算・引き算・掛け算、せいぜい割り算ぐらいまでです。
技術的には小校の算数レベルです。

分数の掛け算も割り算も出てきませんし、
二次関数も出てきません。

ただ学校の問題と違うのは、
必ずリアルな世界と繋がっているということ。

特にKA数字は、
自分自身の活動に直結しています。

KAの世界というのは、大抵は「計数化」できるのです。

そして数字は、
リアルな世界を客観的に理解するための道具でしかないのです。

ただ、私たちは
その現象と数字のリンクについて学んでいないから、

数字が苦手 => 経営の数字がわからない

思い込んでいるだけなのです。

裏を返せば、
数字の感覚を養っていくことは、
数字が苦手と思い込んでいるライバルたちに勝てる
という結果につながります。

数字が導き出されることで、
今の自分の状態がわかります。
現在地がわかれば、
目的地に向かってどう進んだらいいかがわかります。

そのための指標になるのが、「数字」なのです。

このように経営では、
計上された数字や導き出された数字から
「読んで」いくことが大切なのです。
計算や数字は、そのための中間地点に過ぎません。

数字がわかれば、問題点を見つけられます。
問題点がわかれば、改善できます。

この数字とリアルをつなげて読み解いていくのが、
KAの数字を見る上での醍醐味です。

最初は、なかなかイメージを作りにくいかもしれませんが、
ひとつずつ丁寧に作り上げていくことで、
徐々に経験が積み重なって、パッパッと読めるようになって行きます。

読めるようになるためには、
まずは前提として「知識」が必要です。
KAに関する言葉や意味を知らなければ、
会話することもできないからです。

答えを出すのではなく、
数字の繋がりとイメージを作っていくこと。

まずはここから始めて行きましょう(^ ^)

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